◆はじめに◆
新聞折込のチラシでも最近よく目にする定額制リフォームですが、住宅エコポイント制度や補助金制度も相まって、注目を集めています。
最近では建築業界だけではなく、例えば家電量販店さんなどでもキッチンやバス取替え工事、窓の断熱改修工事を行っています。
◆定額制リフォームのメリット◆
例えばお風呂をシステムバスにしたいとします。
チラシを見れば一目瞭然、工事にいくらかかるのか瞬間的に判断出来るのが定額制の最大のメリットです。付属品もいっぱい付いて○○円、すごく得した気分になります。
さらに定額ですから、事前に現地調査もなく、聞き取りがメイン、その場で金額が出ます。
そして売り手サイドにもチラシやカタログがあれば、さして知識のない方でもお客様と商談が出来るメリットがあります。
◆定額制リフォームのデメリット◆
しかし、価格だけに注目し、工事の依頼を行うのは少々考え物だと思います。
何故なら、皆さんがお住みになっている住宅環境は1軒ごとに違うからです。
傷み具合ひとつとっても、同じ訳がないのはご理解頂けると思います。
例えば水周りの改修工事は、床下(根太材や土台などの木材)が腐食している事が多々あります。
なのに、良くても悪くても『同じ価格』、そんなハズない訳で、当然悪い方を基準として金額にのせてあるか、或いは追加工事として別に請求される可能性があります。
あまり無い事だとは思いますが、最悪なのは悪いと分かっていながら取替えせず(告知せず)に仕上げられる事です。
安くお風呂工事が出来て儲けたな・・・と思っているのは皆様ではなく、実は簡単に終った工事でも、定額だからと全額もらった施工業者かもしれませんよね。
しなくても良い工事も「セットですから・・・」と言われれば仕方がないです。
窓の断熱改修ひと窓いくら・・・というのも考え物です。窓を替えて窓結露や光熱費は多少減るかもしれませんが、断熱・気密・冷暖房機器の種類などを考慮しなければ、建物自体(躯体)の痛みの原因になる事もあります。
◆実際にあった怖い話◆
とある方から「何とかして欲しい!」との連絡がありました。
内容を聞くと、設置工事込みでIHクッキングヒーターを購入し、後日その業者が取り付けに来たとの事。
ところが単相3線(IHは200Vです)引き込みと、分電盤回路に余裕がなかった為、その改修工事をしてから改めて呼んでくれと、何もせずに帰ったそうです。使えないよりは追加も仕方ない事と「それもお願いしたい」と言うと、「うちでは出来ない」と言われたそうです。
その方からすれば、初めて聞く事ばかり。もちろん分かる筈がありません。
事前に現場の確認や説明すらなかったとの事でした。
さらに電化の為にガスもすでに解約済み。。。
電柱から建物への引き込み改修は、電力会社への申請も必要で、それなりに日数もかかります。
名前を出す訳にはいきませんが、皆さんも聞いたことのある、全国展開の大手さんのお話です。
これも定額制のメリットであり、デメリット部分です。
売る側からすれば、金額が決まっている為に全く知識のない人でも営業が出来る訳です。
ところが買う側からすれば、こんな悲惨な事が起こる訳です。
せめて説明や事前確認があれば、このような事は起こらなかったでしょう。
◆聞いてみる、見てもらう◆
リフォーム工事は建材や住宅設備品の販売だけではありません。
それを設置する為の工事が発生します。
それを聞き取りだけで進める事が出来たり、どこでも同じ金額で出来るというのが無理な話なのです。
売り手・買い手の双方に、それなりの情報や知識があって初めて成立します。
前述の様な事故が起きたり、思わぬ追加請求をされない為には、やはり現地調査と最終見積が必要になると思います。さらに何が追加で何が追加でないのか確認しておく事も大切です。
◆思い込みにご注意◆
実際良くある事なのですが、お客様の望まれるリフォーム(又は修繕)と、我々が考えるお客様に最適・必要なリフォーム(又は修繕)とが違う事があります。
ご要望を聞いた上でプロの目で調査をし、お気付きでない事や、より良い解決方法があるのであれば、それを提案するのが我々の仕事です。
こればかりは定額制では絶対に出来ない事です。
◆弊社の考え方、工事までの流れ、追加工事について◆
安易に工事を進める怖さは極端な例ではありますが、分かっていただけたと思います。
追加工事の発生頻度も、現場確認(調査)をした場合と、してない場合では全然違うであろう事もご理解頂けると思います。
弊社としては今後も次の様な流れで工事に入らせて頂きます。
まずはお客様に不具合やご要望をおききします。
調査をしてから、もしも原因違いや、お施主様にとって最良の解決策がある場合は、そちらもご提案します。
ご了承の後、お見積をさせて頂きます。(もちろん無料です)
過去の経験上(現場統計上)、傷んでいるであろう部位の修繕金額も説明・提示しますが、もし不必要な場合は請求時に減額します。
ご納得の上で工事に着工します。
確かに実際に壊してみないと確認出来ない部分もあります。どうしても追加が発生する場合、追加金額の提示や説明、代替案などを協議の上で追加工事を行います。
ただし、先に現場を見るのと見ないのでは、追加の発生の【度合い】が全然違います。
先程とは反対に、不必要な工事はご相談の上で取り止めし、その分は請求金額から減額します。
社員も職人さん達も地元の人間です。
そんな逃げも隠れも出来ない所で45年も仕事をさせて頂いています。
今後もご一緒になって、貴方に合ったリフォームを考えて行きたいと思っています。
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