解説記事

弊社事務所

■会社外観

弊社の外観です。
一昨年に移転しました。
入り口に会社名とマークが付いていなければ、一般の住宅の様にみえます。
普通の住宅地にありますので、目だってナンボ！ではなく、近隣とのマッチングを考えてこの様になりました。

■エントランス

格子の引き戸を入るととても明るいホールです。天井は表しで、屋根板や垂木が一目瞭然です。明かり取りに一部、中空のポリカーボネート材を使用しています。
真壁納まりで、壁は珪藻土です。

床も面白い細工がしてあります。
床板を大工さんに彫ってもらい、滑り止めとしてもらいました。
以前はこういう床を良く見かけましたが、最近は見なくなりました。返って新鮮な感じがして気に入っています。

ちなみに、まいぷれ出雲さんの住宅特集入り口のバナーはこの写真ですよね、まいぷれ編集部さん。

■内部１

ホームページのトップで掲載している写真です。
吹きぬけで構造材まですべて表しとなっております。

数字以上にかなり高い（広い）感じがします。

■内部２

入り口上部に飾ってあるノコギリは木挽き（こびき）さんが使う物だそうです。
木挽きとは切り出された木材を構造材（例えば柱とか）に製材加工する方の事です。
恐らく今は機械で行うでしょうから、使われなくなったノコギリだと思います。

木材はすべて自然塗料で塗装してあります。
人体に影響がなく、木自体の機能（調湿性など）を阻害しないものを使いました。

■内部３

下から２階を見上げた写真です。
２階には製図・資料室と多目的室があります。
上棟飾りの網笠がぶら下がっています。

■内部４
我々の机から上を見上げた写真です。
天井の板はそのまま２階の床板となっています。昔の家ってこういう構造になっていましたよね。
ライティングレールを取り付け、次世代型の直管スリム蛍光灯がついています。
和洋折衷ならぬ古新折衷ですね。
大変明るく、電気代も安くて重宝しております。

■内部床

コルクを全面に張り詰めています。
弊社ではスリッパを使用していません。
直に踏んで頂きたいからです。
適度な硬さで、長時間の立ち仕事も楽ですし、夏はヒンヤリ・スベスベで、冬はほのかに温かみを感じます。一応床暖房も入っています。

コルクというのはコルク椰子（やしの木の一種）の表面の皮を剥いで作ります。
驚く事に、この皮は剥いでも剥いでも再生するのです。木を切り倒さずに何度も採れるコルクは環境にも優しいのです。

■廊下の床

ＷＣや休憩室に続く廊下の床はヒノキ無垢板です。
節ありですが、事務所の事なので十分だと思います。

節あり・なしは好みの分かれるところですが、私的には“有り”です。
価格は節なしより随分と安いですし、機能は変わらない訳ですし。

ただ、節あり材を用いる場合、天井・壁・床とも全面に使うと、結構に節がうるさく感じられます。
節の量や好みの問題によりますが、例えば床のみ、または床＋壁、床＋天井という風にすると良いかもしれませんね。
またアクセントとして壁の一面だけとかに限定するとかも良いですよね。

■和室

作り自体はなんの事はない和室ですが、天井は照明を埋め込んで全面和紙貼りとしてあります。
不純物を取り除いた真っ白な和紙ではなく、昔ながらの紙をすいた和紙で、少し黄色がかっています。太鼓貼り（障子の組子の外側に紙が貼ってあります）された障子と相まって雰囲気のある部屋となっています。

■階段

まあ普通の階段ですので特にコメントはなしです。

■２階

２階の製図・資料室から見下ろした写真ですね。
打ち合わせスペースの机が見えてます。
反対側はキャットウォークとなっております。

■ＷＣ1

変わった物はございません。
手洗い・収納共に既製品ではなく、作り付けです。天板の防水ウレタン塗装と掃除がしやすいように手洗い器まわりにメラミン化粧板を貼り付けてあるぐらいです。

■ＷＣ２

便器はパナソニックの“アラウーノ”タイプ２です。掃除が非常に楽です。
水を流すと、同時にミクロの泡（マイクロバブルと言います）が出て、毎回便器内を掃除してくれるのです。よって黒ずみやこびりつきがありません。

ここは毎日私が掃除をしていますが、お世辞抜きにこれはすごく助かってます。

マイクロバブルの元は普通の洗剤（家庭用の中性洗剤）です。特殊な洗剤を買う必要もありません。
ちなみに入れ換えて半年以上過ぎますが、まだまだ洗剤がなくなる様子はありませんね。節水・節電はもちろんですが、こういった所でも非常に経済的です。

というような感じです。
何かの参考になればと掲載いたしました。
見たい方はいつでもどうぞ。